外国人の患者さんが来院されたら

多言語対応ツール

日本語でのコミュニケーションが困難な外国人患者にとって、正確な症状を医療者に理解してもらうこと、検査や治療について納得できるよう説明を受けることは、時に命にも関わり重要なことです。ここでは、外国人患者との対応に役立つツールを紹介します。

窓口での受付から、服薬指導、会計までの各段階にわけて、特に薬剤師が活用できる内容をまとめたサイトです。新型コロナウイルス関連や外国人患者対応のコツなど役立つ情報も紹介されています。

一般的な症状のリストや既往歴、喫煙や飲酒など確認する問診票に英語と日本が併記されており、印刷して活用可能です。

診療科や症状によって分類された問診票が、ベトナム語、タガログ語を含む23言語まとめられています。

外国人のための医療ガイドブックが多言語でリストされています。病気になったときの会話集を印刷して活用できます。翻訳サービスの受付もあります。

日本国内の医療機関を対象に提供されている、円滑な外国人患者の受け入れを目的とした多言語ツールです。問診票に加え、診療申込書や入院申込書、医療費請求書、感染予防についてなど、事務的な説明の文書もカバーしています。

医療翻訳アプリ、医療通訳(電話/ビデオ)、文書翻訳など、多言語サービスのプラン契約が紹介されています。

外国人患者とのコミュニケーションで活用できる「やさしい日本語」の場面別動画がまとめられています。普段から使い慣れておくために活用することも有効です。

言語確認

石川県薬剤師会

受付対応

辺三菱製薬医療関係者向け情報

症状確認

症状確認ツール(部位・症状別に細分化) 石川県薬剤師会

顧客側症状票(人体イラスト+症状)

外国人医療センターチェックリスト(症状 主訴的+部位+診療科)田辺三菱製薬医療関係者向け情報

指さし医療編(症状、やさしい日本語) 川崎市国際交流協会

医療通訳が必要な時

医療機関から医療通訳の依頼する際は、以下のページをご覧ください。

外国人患者対応時の他機関との連携

外国人患者、特に訪日外国人旅行者患者の受け入れを円滑に行うためには、自院だけで対応するのではなく、他の医療機関や行政機関、通訳団体、観光事業者等との連携や協力が欠かせません。

以下の外部機関との連携・協力があげられます。

  • 行政機関
  • 出入国在留管理庁
  • 警察
  • 消防機関
  • 保健所
  • 在日公館
  • 地域の医療機関
  • 地域の医師会や医療団体
  • 薬局
  • 保険者
  • 医療通訳団体・通訳事業者

など

医療文化の違いを知る

すべての人が、国籍や出身地、人種、民族、宗教を問わず、公平な保健医療を享受することは、基本的人権です。そのため医療者は、国によって健康や医療、その風習などは多様であることを理解し、尊重することが重要です。

以下から各国の医療と文化のレポートをダウンロードし参考にすることができます。

外国人患者対応研修情報

医療通訳や「やさしい日本語」研修など、医療者を対象とした外国人患者対応研修の情報は、以下のページをご覧ください。